工事担任者デジタル1級 法規 電気通信回路設備の設定 【選択肢を当てはめて、違和感を削る】

法規は暗記科目と思われがちですが、
この問題は「用語の意味を日本語として整合させることで」判断できます。

法規は暗記科目と思われがちですが、
この問題は「用語の意味を日本語として整合させることで」判断できます。

実際に私がこの問題を見たとき、
・最初に何を感じたか
・どこを見て違和感を持ったか
・どうやって選択肢を削ったか
を、そのまま順番に整理していきます。

※この記事について

この記事は、工事担任者デジタル1級 令和5年第2回法規4(5)を参考に作成しています。
この記事は、工事担任者デジタル1級 法規の過去問を参考にして作成しています。
問題はオリジナルですが、実際の試験問題と同じ考え方で解けるように構成しています。

目次

問題

問題文

専用通信回線設備を介して接続するとにより、当該設備の電気通信機能の設定を(?)できるものは、該当設備の電気通信機能に係る設定を(?)するためのアクセス制御機能を有しなければならない。

選択肢

①管理 ②変更 ③記録 ④保持 ⑤実行

この問題で何をするのか

この問題は、
全ての選択肢を空欄に当てはめて、日本語としての整合性を確認する問題です。

選択肢を削る

全ての選択を当てはめてみましょう。

①管理
管理できる→管理するためのアクセス制御
日本語として自然

②変更
変更できる→変更するためのアクセス制御
日本語として自然

③記録
記録できる→記録するためのアクセス制御
改ざん目線に見えるので不自然

④保持
保持できる→保持するためのアクセス制御
設定を保持するためのアクセス制御は不自然に感じる

⑤実行
実行できる→実行するためのアクセス制御
設定を実行するが不自然

私の推測する答え

問題は電気通信の機能に係る設定について問われています。
法規の問題は抽象的なものが多い中で、この問題は具体性が高いです。

①の管理と②変更を比べると、②の変更の方が何をするのかが明確のように感じます。
問題は具体的なのに答えが抽象的な選択肢をすると、違和感があります。

電気通信に係る「設定」を変更するためのアクセス制御機能の方が自然に感じました。

私は②「変更」が答えだと思います。

正解

正解は②です。

※参考にした試験問題と同じ選択肢を正解にしています。

まとめ

この問題は、知識量よりも
「文章全体として何を求めているか」を読む問題です。

文中で「設定」という具体的な行為が示されている以上、
答えも具体的な動作を表す選択肢でなければ違和感が出ます。

法規の問題では、
・抽象と具体が混ざるとき
・言葉のレベルが揃っていないとき
に、誤りを見抜きやすくなります。

数字や用語を暗記していなくても、
日本語として自然かどうかを確認するだけで
正解に近づける問題も多い、という一例でした。

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この記事を書いた人

はじめまして。
当サイトを運営している笹ペンです。

一陸特(第一級陸上無線技術士)の試験を、
法規が一問足りず不合格になった経験があります。

無線工学には手応えがありました。
だからこそ、
「落ちた原因が法規だった」
という事実が強く残っています。

二度目の受験では法規に余裕をもって合格し、
その瞬間、
「やっと法規から解放された」
と心から思いました。

それほどまでに、
法規は嫌いな科目でした。

しばらくして、
工事担任者の勉強を始めたときのことです。

そこで初めて気づきました。

法規は暗記科目ではなく、
条件を整理して選択肢を削ることで解ける科目だ
ということに。

今まで自分がやっていたのは、
「覚えられないやり方」を
無理に続けていただけだったのだと。

このサイトでは、
法規を丸暗記するのではなく、
• 問題文の条件をどう読むか
• どこで選択肢を削れるか
• どこは曖昧なまま判断していいのか

といった 考え方そのもの を中心に解説しています。

法規が苦手だった人、
暗記に限界を感じている人の
足場になることを目的にしています。

このサイトでは、法規を「覚えるもの」ではなく
「条件を整理して考えるもの」として解説しています。

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